駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆LIVE予定、11/4大久保ひかりのうま、11/19難波「音」、11/27神楽坂カグラネ、12/7碑文谷APIA40◆

だめだし

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おいつめられたひとが だめだしをとる

おいしいスープは こうでなくてはいけないと だめだしを だめだしを ていねいにとる

 

あれはずいぶん前のこと

インドネシア帰りで色黒で粗野なふるまいのわたしを

篠塚は 執拗に からかった

篠塚も いまではおそらく診断名がつきそうな 落ち着きのない小柄な男子

ひょほほほきゃははは

13歳男子の発する きゃんきゃんと高い音 

気まぐれにぶつけられた 壊れたようにはしゃぐ篠塚の音を 

いまでも思い出す 

 

桜の道は だめだしに満ちており 

線をはみ出したものは花びらとともに消えなくてはならない

死ねという音が体腔内で反響し 増幅し

大きな声で死ねの音が出てくる

ぼおおおお・・・・・ん

 

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鏡の向こうはみえないのに 

どうして ひとのことはこんなにはっきり見えるのだろうね

おいつめられたひとのむしめがねがみつける

ありんこの隊列をみつける

坂の傾斜がわるいのだ

色のセンスがわるいのだ

爪のさきに ちいさなごはんつぶをみつける

たたかれそうになっては ひゅんと身をひそめるひともいた

Yesという言葉を食べたことがないひともいた

だから

だめだし だめだし 

だしを取ってないと殺されるんです・・・

だれかのだめだしは 相手を必要としており 大きなお鍋に いっぱいのだめだしを

差し出された日には

おいしいよ おいしいよ おいしいよ・・・・

はらを壊しながら

なかば壊れながら 

おいしいよ うん・・・Yes・・・おいしいよ・・・

わたしは 単語帳に書かれた言葉を

繰り返している

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