駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆LIVE予定、11/4大久保ひかりのうま、11/19難波「音」、11/27神楽坂カグラネ、12/7碑文谷APIA40◆

減ってゆくお誕生日

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木をみれば わかる

生きものは自由に生きることはできない

東に伸びた枝を切られて

南に伸びた枝を切られて

やっと それで 生きることを許されている

ひとも同じなのね

好き勝手に 自分勝手に 生きることはできないのね

生きやすさのために

枝を切られて

枝を切られて

やっと 生きてよい というバッジをつけてもらえるのね

廊下をぶつからずに歩いてゆけるのね

 

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今日はわたしの誕生日でしたが

御覧のように 粗大ごみの日でもありました

ベッドと机

靴箱とおふとん

生活道具が 一つずつ 削がれてゆく

誕生日といえばプレゼントだけど

わたしの誕生日は ひとつひとつ 減ってゆく

おめでとう 身軽になったね

・・・ああどこで寝よう

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もうこの家に 火を起こすものはなく

電子レンジもないから

冷え切ったコーヒーをあたためるすべもない

それでも 生き物は 環境のなかで がんばって生きようとする

夕食 買ってくればいい

コーヒー 買ってくればいい

着替えがないならずっと同じものを着ていれば いい・・・

汚れたお風呂で暖まれる幸せ・・・

片付けはたいへんだったけど 片付けしたからわかることがある

片付きだしたおうちは いっきに片付きを深めて

どんどんと 片付いてしまうのだ

そして 片付いた家は 

なんて なんて 寂しいのだ

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なにもかも 減ってゆく 誕生日

死ぬまでの日数も

やまいに倒れるまでの日数も

誕生日のたびに 減ってゆく

プレゼントのかわりに身軽をください

贈り物ならことばをください

砂浜で拾った貝殻は 燃えるゴミにして捨ててしまった

生まれてきておめでとうと自分が言われたかどうか自信もない

そんなわたしに なんて似つかわしい 

ひとりですごすお誕生日

減ってゆくお誕生日

小さくなってゆく 消滅してゆく 減らしてゆく・・・

なくなるための お誕生日

 

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