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駅員観察日記(はてな編)

◆駅員さんが好きなポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆CD「Limited Express 383」Amazon等で好評発売中!◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

壁 いつか壊されるための

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東京大学は透明化する

見つめようとすると 消えてしまう

あるいは わたしの手をとって あなたと”一緒”だよと言ってきたり ”あなた”だよと言ってきたり

東京大学はすぐにわたしの背景にまわり

わたしの一部であろうとするから

それについて何か書こうとしても 

何も書けなくなってしまう

批判なんて できない しない ごめんなさい

立派なジェネラリストかつスペシャリストであろうと努力する東京大学

そのうえ最近は自分の魅力に気づき始めた9歳の少女みたいに 

愛らしい自撮り菌を振りまきはじめ

・・・・あ、可愛いかも・・・根はおおらかなのかも・・・・

なんて ほだされて 

やっぱり よく 見えなくなってしまうの

たくさんの恩 たくさんの縁 

たくさんの失敗 たくさんの涙

首のあたりが苦しくなるよ

わたしはまだまだ 出来損ない 途上過ぎて・・・

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そんな東京大学本郷キャンパスには こんな壁がある

7年前にもこの壁について書いた

世界でいちばんさみしいcafe - 駅員観察日記(はてな編)

今も この壁に 違和感がある

この大学で順応して学んでいる方々に比べて そんなことを言うわたしは 

なんて 子供っぽいんだろうね

きっと皆さまに愛されている壁だと 思うのだけど

写真でみるよりも 実際に歩くと ほんとうに どっしりと大きな壁で・・・・

向こうの空気は よくわからない

とにかく 絶望的に 動かせない壁

この世界は平等なようでぜんぜん平等じゃないことを伝えるみたいに堂々たる太さの壁

だけどこの壁がかっこいいと思ったり憧れたりすることもある

この壁とともに一生ドッカリと生きたいと思ったり・・・

(・・・埋められたいのか・・・!?)

何かとても大きくて動かせないもの

壁 

それはひとが生きるために必要としているもので

壁は頑固な生き物 植物みたいに成長するもの

根っこもないのになぜか高く高く長く長く伸びては育ってゆくもの

壁はあちこちにあって 

みんな壁のこと知っているの

精神科病院の壁を壊すまでの苦闘を描いたイタリア映画

なかなか変わらぬ縦割り行政

意味のある壁だってあるのだろう

社会から外れてしまったわたしにはわからないけど壁には意味もあるのだろう

(猫はどこへ行った)

わたしは今日 東京大学で思った

この壁は いつか壊されるためにできたのだ

ああ やっと 壁を撤去することができました

ああ こんなに道が広いなんて

ああ こんなに木々の枝が通行人まで届くなんて

夢をみる

いつかこの壁は低くなり 休息を与える椅子になる

いつかこの壁に楽しい穴があいて 学生たちが楽しく宿るための風穴となる

本郷通りの信号が青になった気配を知る

銀杏の葉っぱが風の定期便で遊園地まで運ばれる

ああ 壁よ

いつか壊されるための 壁よ・・・

なんて 勝手な想像をしていたら・・・

”あなたの一部だよ、あなただよ”

東京大学がわたしの首など抱きしめにくるから

批判なんて できない しない ごめんなさい

お世話になりました ごほごほ そうだね はい

首のあたりが苦しくなる

わたしのなかにもそんなものが たぶん生えているかもしれない

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