駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆LIVE予定、11/4大久保ひかりのうま、11/19難波「音」、11/27神楽坂カグラネ、12/7碑文谷APIA40◆

弱 者 絨 毯

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弱者の群れが押し寄せる 金銀の文字の上をこわごわと ふらふらと 歩む弱者の靴音が響く ジェイアール新宿駅を覆い尽くす 「こわいです ただ こわいです」 弱者絨毯は空を飛ぶ

駅員がひとり立っている 父が倒れた駅員か 老母と同居の駅員か 家から出ない兄を持った駅員か そのしなやかな背中は脱皮して 金色のネクタイを締め直 す  「おもいやり ありがとう」 美しい文字を飲み込んでは嘔吐していた駅員だったが いま駅員は筒になった 弱者に鳴らされるための 制服を着た筒に

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クオーンクオーン 杖が鳴らすのは背骨のきしみ 弱者の音叉が鳴り響く 賑やかさを増す東口 高く高くと手を伸ばす西口 綺麗な文字だけが採用されるこの街で 誰かが年金狙っている 「こころぼそいです こわいです」 弱者を食べる獣の目が光る

札を下げることが流行っている 自分がいかなる弱者であるか 大きなサイズの文字で相手に視認してもらうため あらかじめ文字を張り付けることが流行っている 「こわいです ただ こわいです」 弱者の位置が特定される

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弱者絨毯爆発する ジェイアール新宿駅に炎が広がる 「おもいやり」が燃える 「いたわり」が燃える 燃えない素材で出来ているはずの駅員の胴体が燃える やっとのことで絞り出した駅員の声 「こわいです ぼくも こわいです」 そして駅員も燃え尽きる

お父さん お母さん お兄さん お元気ですか ぼくは元気です 「どうしてみんな ここにくると こんなに こわがりになる」 隠されたものが明るみに出 るジェイアール新宿駅で 後続列車の風が来た 駅員の筒を通り抜ける風 誰にもどうすることの出来ない風だ 神に祈りを 仏に祈りを はい お下がりくだ さい 電車 到着しております そしてまた 弱者の群れが押し寄せる
 
12月19日&12月22日 ライブ出演です★
よろしくお願いします~。

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