駅員観察日記(はてな編)

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しぬ・いく

きょうは埼京線&山手線が大変であったというのを報道で見ました。被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます・・・そう、乗客の、缶詰・・・・オイルサーディン・・・そういうニュースを聞くだけで、閉所が苦手なわたしはビビビビビクッとしてしまいますね、ハァハァ。

急病人が出たということで、乗客によるドアコック操作があったようですね・・・ハァハァ・・・息が荒いぞ・・・わたし・・・もう、そこに、いるかも、しれない・・。

ねずみは最初に逃げ出しました

サルもさっさと逃げ出しました

抑止中の混雑電車は究極の閉所

 しぬ・いく・しぬ・いく・・しぬ・・・・

死が空気中にウロチョロするさまが 見えたら

・・・わたしだって ドアコックあけたり ウキャーっと暴れたり ガラス割ったりするかもしれない・・・・

朝が嫌い 閉所が嫌い 急病人が嫌い 嘔吐が嫌い それでわたしは 勤め人になりそこねた・・・

わたしの胃袋には 夢のように嘔吐がゆらめく

ネットで嘔吐と検索して、息が荒くなる

ネットで急病人と検索して、息が荒くなる

いやだ いやだ いや なのに それにこだわらずにはいられない

ああ、わたしも下痢・嘔吐・失禁の可能性を 蓄えている なんて

いやだ・・・・ 

車掌の胸で嘔吐したいのか したくないのか

そもそもそんなことを

考えるなんて・・・・

恥ずかしい・・・

ああ、いく・いく・しぬ・・・・

今朝そんなふうに電車が止まったものだから

本当は怖いなあと思いつつ 仕事のために向かった夕方の新宿駅

山手線は何事もなかったようにスイスイ走っていた

新宿駅の人々も、何事もなかったように、にこやかに、

駅員も 活気にみちて 街はクリスマスの装い

ジングルベ~、いやなことなんて 上書きしましょ♪

吐瀉物もみんなで踏めば「お清め」になるさ♪

この駅は人の足跡が多すぎて多すぎて

午前中に大変だったことなんて 午後には昔話になる

しぬ しぬ しぬ・・・・

そんなわけで いま 新宿駅の構内にあるカフェで これを書いている

ブルーベリーパイと アイスコーヒー

平和で栄えている駅を みている

岸辺でのんびりと船をみているような気分でしょうか

小学校のいじめをのどかに見守る老人の気分でしょうか

目の前のレイプを映像のように見守る傍観者のような気分でしょうか

新宿駅は居心地がよくて素晴らしい

何事もない新宿駅や JR東日本は 素晴らしいものだわ

だけど わたしは 思い至る 

報道で知った けさの出来事

ドアコック操作があったというのは

しぬ しぬ・・・

そこでしぬおもいをしたひとがいたということ

あるいはそれによりしぬような思いをした乗務員がいた

ということ

矢印を抱えている人の群れ押し寄せる朝は

きつい きつい を競い合って

維持は 維持は どうしましょう

いえ

あとのことは もう 知りません

余裕なんて ゆとりなんて 考えたこともありません・・・・

・・・・しぬ いく いく しぬ・・・・

今日 何名のパニック発作が 噴火したのでしょうか

今日 何名の閉所恐怖が 生まれたのでしょうか

乗務員にも 駅員にも そういう人がいる と どこかで聞いた

どこかでひっそりと電車に乗れないひとが くしゃみをしている

聴こえないささやきが いつか届くと いい

・・・たのむわ。

わたしがいつも見つめているのは

背中を向けた車掌の 広くて優しい背中

電車が苦手でも 閉所が嫌いでも わたしはあなたが好きです、車掌さん・・・

しぬ しぬ しぬ の風景のなかで あなたはわたしの守り神でした・・・

ああ、車掌が乗客を抱く、愛してるよ、小さな恋人よ、と、乗客をそっと、抱く、ぎゅ、抱く、車掌の黒い制服が わたしの吐瀉物で わたしの排泄物で 汚れてゆく

しぬ いく しぬ・・・

到着です、お忘れものの、ないように・・・・

と いつも 目的地で下車するたび わたしは思うのです

ここまで運んでくれてありがとう

とても らくだったわ

ありがとう

ありがとう