駅員観察日記(はてな編)

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世界でいちばんさみしいcafe

東京大学本郷キャンパス赤門そばに「UTカフェ ベルトレルージュ」

というカフェができたのは知っていた

安藤忠雄 設計

コンクリートで、かっこいい感じ。

http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/facilities_inside-ut_cafe.html

一度くらいは行ってみようということで行ってみた

足を踏み入れたとたん 風が舞う

・・さみしいよ さみしいよ・・・

ああ ここはなんとさみしい場所なのだ

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おやつドキというのに お客がほとんどいない・・・

数少ない女性の客は、熱心にお化粧を直していた

たぶん いま 従業員の数のほうが多い

チーズケーキと紅茶をひとつ注文する

外の座席に座って待っていたら、いきなりスピーカーで呼ばれた

先っぽの欠けた小さなチーズケーキ450円、ちょっと高いなあ・・・

美味しかったですが。

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しかし こんなふうに

だれもいないテラスの席に座って紅茶をすすると

ここは世界でいちばんさみしいカフェだという気がする

これまで数多くのカフェや漫画喫茶をめぐってきた

ときには悪臭のただよう漫画喫茶もあった

椅子の壊れたカフェもあった

従業員がツンケンしているカフェだってあった・・・・

だけど こんなに何もかも 整っているようで こんなにさみしい気持ちにさせる

カフェは なかった・・・・

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きっと 壁がいけないのだろう・・・

忠雄によれば それは「考える壁」

小さな空間を作り出す壁

夜間にはスクリーンにもなる壁

忠雄はいう

>これは結界としてではなく、壁背後に広がる地下空間と、

>既存の大学空間をつなぐ<間>の創出を意図したものだ。

http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/about.html

わたしはコンクリートっぽい建物に憧れがあり

自分の家ならばぜひ忠雄にお願いしたいくらいだ

だけど この夢のような忠雄ワールド

忠雄ワールドが犯されぬ領域であり続けたいために

この 壁が あるのかしら

たぶんこの壁がこの空間をとても孤独なものにしているのだわ

誰かわたしに気づいてくれませんか

まるで排泄みたいです

飲食はお恥ずかしいもの と

高い壁の向こうで通行人に見せぬようにと・・・・・・・・

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さみしい気分になるばかりだったのは

この場所に誰かの、誰もの、夢が、託されているからだ・・・

青春という名の風船が飛んでいった

それはうわさにしか知らぬカルチェ・ラタンの学生街

それは知的な議論にこうじる若者たちの熱気

そんな夢をしっかりと託された場所、

わたしにも全くなかったそんな青春を行う目的で設置された場所・・・

空席の椅子に きっと叶わぬ誰かを たくさんの 得られなかった何かを

みているのだわ・・・いま、きっと・・・わたし。

なので、想像の中の仲間たちで白い椅子を埋め

青春ごっこを始めることに

しました・・・・

ああ、なんだか楽しい気持ち、風が出てきて寒い、けど、

ああ、忠雄の夢の中でわたしの夢が膨らんでゆく

ああ、誰も居ないけど仲間がいっぱいだ、

ああ、こんな青春が、もしも、たられば、と、仮定法過去完了形で、つぶやく青春

ありうべき、なかりせば、夢のステージを、ありがとう、忠雄!



もう行かないかもしれない。