駅員観察日記(はてな編)

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感じやすい貧乳の乳首

たいがいのことに傷つかない という わたしは

へいきで 誰かを 傷つけてしまう

らしい

赤いランプが咲き乱れているステーション

感じやすい貧乳の乳首

の群れ、が、

わたしの周囲を取り巻いている

品川駅のコンコースでは急ぐ人々

ツンと澄ました駅員の超立体マスクの奥底に

柔らかな熱い唇が

やや息苦しそうに スゥハァしている

感じやすい貧乳の乳首

板の看板に赤いスイッチ

それは とても 素敵 すてき・・・

それはまだ人間が人間らしくなかったころの・・・・

男子も女子も 一緒になって プールに入っていた・・・頃の、

ビート版、バタ足、ふざけてどっつきあって、

あ、綾香ちゃんが、怖がって、落ちちゃった、というとき、

の、

感じやすい貧乳の乳首

そこには 性など ない・・・・

板のような体にスポンジケーキの脂肪をまとい

イチゴのようなボタンをつける

そうよ他の部位とは違うのよ、

いわないで

いわないで

それを言葉にしたら、痛い、いや、やめて・・・

・・・と いうような

痛点、辱点、赤いランプともして、

そう、たった漢字二文字くらいでも実現できるときはあるし

あるいはやっぱり物理的に刺激されることが必要なひともいる

あそんで、いじって、もてあそんで、傷つけて、意味を与えて、名前をつけて、名前で呼んで、あえてわざわざ引っ張り出して、虫眼鏡で拡大して、愛して、愛して、その、ボタンを・・・・

品川駅のカフェでわたしは考えた

夢のような気分になれるの、感じやすい貧乳の乳首、

わたしはそれを、持っていない

感じやすい貧乳の乳首を、持っていない

持っていた頃が あったのか というと、たぶん、なかった、という気がする

行き交う人々、携帯電話を握りしめたり、さっそうとコートのすそを翻したり、

あるいはコーヒー片手にレポート作成する女性たち、

あのひとたちには あるのかしら

うろうろと案内しようと所在なげに立ちすくんでいた駅員、駅員のきつい制服のなかには、それは、あるのかしら、

隠れているから わからないね

だけど わたしは それが 欲しい

感じやすい貧乳の乳首が

ひとつといわず ふたつといわず 何個でも 欲しい

ああ、わたしもそろそろ 感じやすい貧乳の乳首をいただきたい

コーヒーに落とすクリームが渦を巻いて眩暈(めま)う

燃え盛る膀胱の夢たちが出口を求めて眩暈(めま)う

そうさ よっつでも やっつでも

赤いランプの乳首が欲しい

そうさ ここのつでも 11個でも

赤いランプの乳首が欲しい・・・

これまで あまりに鈍感に生きながらえてきたようです

自分ひとりで生きてきたような顔をして、と、よく言われる

感情に流されない人だねと、よく言われる

さいきん真面目に自分を明け渡してみたくなった

ああ、教えてあげたい、お見せしたい、もしも、お見せするものが、あるのなら。

配線を、工夫して、どうにかして、ぎこちない、位置に、点滅する、赤い、ランプ、を。