駅員観察日記(はてな編)

◆駅員さんが好きなポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆CD「Limited Express 383」Amazon等で好評発売中!◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

たまたまころがし山手線

・・・わたしの手の中に 球がある

弾、といったほうが良いのだろうか

いや、それは、見事な球形をして、

そして、自律する、自動する、自走する・・・

それは漫画でいうところのフキダシなのか、球が踊って、踊りながらふくらみ、次は浜松町です、と、その声に反応し、球は色をなし、あげくのはてにはわたしの膝からコロコロ、ゴロゴロ、あっちこっちにぶつかりながら、球は踊りまくる、それは、わたし、なのに、もう、わたし、じゃ、なくて・・・

・・・お客さん、球を落としました か・・・

ふと気づくと車掌がわたしの球を拾い上げる

JR東日本の袖口の金色の翼が光り始める

ありがとうございます、と、すっかりしおらしくなったわたしの球をそっとポケットに隠して

・・・ねえ、もう暴れないでくださいね

・・・いやいや、どうでしょう、

・・・・あははは、もういいや、

・・・ルルルン、携帯が着信する、音・・・

・・・なんだか最近みんな夜遅くまで働いているんだか家に帰らないんだか、働いている人は猛烈に働いているし・・・育ちすぎた球を抱えては電車に乗れないから、と、働けないひとびともたくさん、たくさん・・・まあこんな夜更けの電車にはいないのだろうけど・・・・きょうも家から出られなかった、自分を責めるばかりの誰かの窓際にも、タタン・・・と最終電車が走る・・・・・ほどほど、って難しいよね、ほどよい大きさ、って難しいよね、だけど、わたしは電車を信じます、わたしは車掌を、JRの車掌を信じます・・・黒い丹頂鶴のいななき、車掌が前方を指さす・・・

タタタン、もう踊らなくていい、もうすぐ、眠く、なれ!

やっと眠ってくれたちいさな球をかばんにしまいこみ

もうすぐ品川です

出身研究室の後輩とか先生(友人)と名前のない飲み会を楽しみ、こんな時刻に・・・。なんか自分の胃腸の具合がいまいちでテンションが低く(そうでもないか)すみませんでした。

飲み会では、自分がいかに一匹狼で無頼か、みたいな自慢をしてしまいますが、本当のところはわたしも他人の欲望を自分の欲望だと思い込んでうまくこなしたりして、意外と世渡り上手でずるい人間だなあと思います。ああ、すみません・すみません。