駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

JR渋谷駅玉川改札、朝7時。

週に一度のアルバイトの日は

早起きをして

夜明けの夢を脳幹あたりに引き連れたまま

乗り換えの渋谷駅へ

渋谷駅

JR東日本 山手線

JR東日本 埼京線

それから湘南新宿ライナー

そして東京メトロ銀座線

東急田園都市線

東急東横線

おまけに井の頭線

が 発着する

(・・・・何か忘れていないかな・・・・)

ターミネーションぶつかって重なりあう渋谷の駅は

痴漢発生、急病人発生、ケンカ発生、

あげくのはてには駅員が狙撃されたことすらある・・・

まさに、駅員が活躍するための

舞台装置だ・・・・

と実感する・・・

ワッフル ワッフル コーヒーとね ・・・・・

・・・その渋谷でも お勧めの場所は

JR東日本 玉川改札」

である

この改札は かつてはなかった が

ホーム係員を 観るために ぽっかり穴を

あけたのではないか

と 思うようなロケーション・・・

駅員観察には 素晴らしいスポットである

わたしもぼんやりとしている、朝7時。

多くの乗客たちがアメーバの夢を引きずりながらくっついて同化する

 ・・・ご乗車ありがとうございました渋谷駅です・・・・

と開かれた山手線から流れ出る乗客の一群は冬にドロリ流れる半液体になる

 ・・・お忘れ物ございませんようご注意下さい・・・

ドリドリデロデロ一体化した乗客が自動改札の櫛の目に一瞬分裂し、また一体化する一体化したまま集合体で変形する・・・

 ・・・・ドア閉まります ドア閉まります・・・・

粘りつくようなその半液体をぶった切るのが駅員の端正な横顔

そして 赤いフライキ・・・・

 わたしは ずっと 改札の外から 見つめていた 

 駅員・・・・

 ああ、これは正しい駅員だ・・・

 朝、ラッシュ、コート、

 何より駅員は ここにいる

 そうだ、駅員だけは ここにいる

 乗客はここにいない

 駅員は ここにいる

 駅員はひとり醒めている

 白い息、なんと透き通るような目をしているのだ、

 駅員は 何ものにも交わらず

 ただ そこにいる

 乗客の 誰とも 何とも 一体とならず ただその定位置に 立っている

 きつく湾曲する渋谷駅ホームの 真ん中あたりに 立っている

 わたしも 通勤途中というのに 立ち止まっているのです

 観測値グラフの外れ値みたいに

 ただ 紺色コートの駅員を 眺めているのです

 半透明な海で おぼれそうになりながら

  あ、ワッフルください!

 駅員の赤い旗に そっと しがみついているのです